学歴別の平均年収|大卒・高卒・院卒のリアルな年収差をデータ解説
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はじめに:学歴で年収はどれだけ変わるのか
「大卒と高卒で年収にどれくらいの差があるのか」――これは多くの方が気になるテーマではないでしょうか。日本では依然として学歴による年収差が存在しており、最終学歴が生涯にわたる収入に大きな影響を与えることが統計データからも明らかになっています。
本記事では、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」の最新データをもとに、大学院卒・大学卒・高専・短大卒・専門学校卒・高校卒それぞれの平均年収を徹底比較します。年齢別の推移や生涯賃金の差額まで、具体的な数値で解説していきます。
ただし、最初にお伝えしておきたいのは、学歴だけが年収を決定するわけではないということです。業界・企業規模・職種・地域・個人のスキルや実績など、年収を左右する要因は多岐にわたります。本記事のデータはあくまで統計的な平均値であり、個人の年収を保証するものではありません。その点を踏まえたうえで、キャリア設計の参考にしていただければ幸いです。
学歴別の平均年収一覧
まずは、学歴ごとの平均年収を一覧で確認しましょう。以下の表は、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」のデータに基づき、所定内給与と賞与を合算した推計年収です。
| 最終学歴 | 全体平均 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|---|
| 大学院卒 | 約650万円 | 約690万円 | 約560万円 |
| 大学卒 | 約560万円 | 約600万円 | 約440万円 |
| 高専・短大卒 | 約430万円 | 約480万円 | 約380万円 |
| 専門学校卒 | 約410万円 | 約450万円 | 約360万円 |
| 高校卒 | 約380万円 | 約420万円 | 約310万円 |
この表から、いくつかの重要なポイントが読み取れます。
- 大学院卒と高校卒の年収差は約270万円。年間でこれだけの差がつくため、長期的には非常に大きな差額となります。
- 大学卒と高校卒の差は約180万円。最も人数が多い学歴帯での比較として注目すべき数字です。
- 男女間の年収差はどの学歴においても存在しており、同じ学歴でも男性の方が100万〜160万円ほど高い傾向にあります。これは管理職比率や勤続年数、労働時間の差が影響しています。
- 高専・短大卒と専門学校卒の差は比較的小さく(約20万円)、実質的にはほぼ同水準といえます。
年齢別にみる学歴間の年収差
学歴別の年収差で最も注目すべき点は、年齢が上がるにつれて差が拡大するという傾向です。20代では学歴間の差は比較的小さいものの、40代以降になると劇的に開いていきます。
大卒 vs 高卒:年齢層別の年収比較
| 年齢層 | 大卒の平均年収 | 高卒の平均年収 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 25〜29歳 | 約400万円 | 約340万円 | 約60万円 |
| 35〜39歳 | 約560万円 | 約410万円 | 約150万円 |
| 45〜49歳 | 約700万円 | 約460万円 | 約240万円 |
| 55〜59歳 | 約750万円 | 約480万円 | 約270万円 |
なぜ年齢とともに差が広がるのか
20代後半では大卒・高卒の年収差は50〜80万円程度にとどまります。社会人としてのキャリアが浅い段階では、基本給のベースに大きな差がないためです。しかし30代後半以降、特に40代では200万円以上の差に広がります。この背景には主に以下の要因があります。
- 昇進・管理職登用の差:多くの日本企業では、管理職への登用において大卒以上の学歴を暗黙の条件としているケースがあります。大卒者は課長・部長といった役職に就く機会が多く、役職手当やマネジメント手当が加算されることで年収が大幅に上昇します。
- 賃金カーブの違い:大卒者の賃金カーブは40代〜50代にかけて急上昇する「右肩上がり型」が多い一方、高卒者は比較的緩やかな上昇にとどまる傾向があります。
- 職種の違い:大卒者は企画・マーケティング・研究開発など比較的高単価な職種に配属されやすく、高卒者は現場職や技能職に就くことが多いため、年功賃金の上昇幅に差が出ます。
ただし、これはあくまで統計的な傾向です。高卒でも専門スキルを磨き、実績を積み上げることで大卒平均を超える年収を実現している方は数多くいます。
学歴別の生涯賃金
年収の差を「生涯」で考えると、その金額はさらにインパクトのあるものになります。独立行政法人 労働政策研究・研修機構のデータを参考に、学歴別の生涯賃金(退職金を含まない)を見てみましょう。
学歴別の生涯賃金の目安
| 最終学歴 | 生涯賃金(男性) | 生涯賃金(女性) |
|---|---|---|
| 大学院卒 | 約3.0億円 | 約2.5億円 |
| 大学卒 | 約2.7億円 | 約2.2億円 |
| 高専・短大卒 | 約2.3億円 | 約1.9億円 |
| 高校卒 | 約2.1億円 | 約1.5億円 |
大卒と高卒の生涯賃金差は約6,000万円
男性の場合、大学卒と高校卒の生涯賃金差は約6,000万円にのぼります。これは住宅1軒分に相当する金額であり、無視できない差額です。
一方で、大学進学には費用がかかります。4年間の大学費用は国公立で約500万円、私立で約800万円(学費+生活費)が目安です。加えて、大学在学中の4年間は就労しない(もしくは限定的な就労にとどまる)ため、高卒で4年間働いた場合に得られる収入(約1,200万〜1,400万円程度)も機会費用として考慮する必要があります。
しかし、これらの費用を差し引いても大卒の方が生涯賃金で約4,000万円以上有利という計算になります。純粋に経済的なリターンだけで見れば、大学進学は依然として高い投資効果があるといえるでしょう。
大学院卒はさらに高い生涯賃金を得られますが、修士課程の2年間(博士課程の場合は5年間)の学費と機会費用を考慮すると、分野によってリターンが大きく異なります。理系の研究職やコンサルティングファームなどでは院卒の優位性が非常に高い一方、文系の修士号は必ずしも年収アップに直結しないケースもあります。
学歴に関係なく年収を上げる方法
ここまでデータで学歴別の年収差を見てきましたが、重要なのは「これからどう行動するか」です。学歴は過去の結果ですが、年収は今後の努力と戦略次第で変えることができます。
1. スキルアップで市場価値を高める
現在の労働市場では、学歴よりも「何ができるか」が重視される場面が増えています。特にIT・テクノロジー分野では、プログラミング、データ分析、クラウドインフラなどの実践的なスキルがあれば、学歴に関係なく高年収を実現できる環境が整っています。
オンライン学習プラットフォームやプログラミングスクールを活用すれば、働きながらでもスキルを身につけることが可能です。
2. 資格取得で専門性を証明する
資格は学歴に代わる「専門性の証明」として有効です。特に以下の分野の資格は年収アップに直結しやすいとされています。
- IT系資格:AWS認定、情報処理技術者試験、CCNA など。IT業界は慢性的な人手不足であり、資格保持者への需要が高い。
- 金融系資格:FP技能士、宅地建物取引士、簿記1級など。金融・不動産業界でのキャリアアップに有効。
- 国家資格:社会保険労務士、中小企業診断士、行政書士など。独立開業の道も開ける。
3. 転職で年収水準の高い業界・企業へ移る
同じスキル・同じ経験年数でも、業界や企業規模によって年収は大きく異なります。年収水準の高い業界への転職は、学歴に関わらず年収を上げる最も直接的な方法の一つです。
当サイトの年収ランキングを参考に、高年収の業界・企業をリサーチしてみましょう。また、年収診断ツールを使えば、自分の市場価値を客観的に確認することもできます。
スキルと実績で年収は学歴を超えられる
統計データでは学歴による年収差が明確に存在しますが、個人レベルではスキルと実績によって学歴のハンデを十分に克服できます。実際、高卒でIT企業のCTOに就任している方や、専門卒で年収1,000万円以上を実現しているエンジニア・営業職の方も少なくありません。大切なのは、現状を正しく認識したうえで、具体的な行動に移すことです。
よくある質問
Q. 大卒と高卒の年収差はいくらですか?
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」のデータによると、全年齢の平均で大卒と高卒の年収差は約180万円です。ただし、この差は年齢によって大きく異なります。20代後半では約60万円程度ですが、40代後半になると約240万円まで拡大します。生涯賃金で比較すると、大卒と高卒の差は約6,000万円に達します。
Q. 学歴がなくても高年収は目指せますか?
はい、十分に可能です。特にIT業界・Web業界では、学歴よりも実務スキルと実績が評価される傾向が強く、高卒や専門卒でも年収600万〜1,000万円以上を実現している方は多くいます。資格取得、スキルアップ、年収水準の高い業界への転職など、戦略的にキャリアを設計することで学歴による年収差を埋めることは可能です。詳しくは年収を上げる方法の記事もご参照ください。
Q. 学歴別の年収データの出典は何ですか?
本記事で使用しているデータの主な出典は、厚生労働省が毎年実施している「賃金構造基本統計調査」です。この調査は従業員10人以上の事業所を対象に、賃金・労働時間・雇用形態などを調べる国の基幹統計調査です。また、生涯賃金のデータについては、独立行政法人 労働政策研究・研修機構の推計を参考にしています。いずれも公的機関が公表している信頼性の高いデータです。
まとめ
本記事では、学歴別の平均年収について、厚生労働省の統計データをもとに詳しく解説しました。改めてポイントを整理します。
- 学歴別の平均年収は、大学院卒(約650万円)> 大学卒(約560万円)> 高専・短大卒(約430万円)> 専門学校卒(約410万円)> 高校卒(約380万円)の順。
- 年齢とともに学歴間の年収差は拡大し、40代以降では大卒と高卒で200万円以上の差がつく。
- 生涯賃金では大卒と高卒の差は約6,000万円。大学費用を差し引いても大卒が経済的に有利。
- ただし、スキルアップ・資格取得・戦略的な転職によって、学歴に関係なく年収を大幅に上げることは可能。
学歴は変えられませんが、これからのキャリアは自分次第で変えることができます。まずは当サイトの企業年収ランキングで年収水準の高い企業をチェックし、自分の市場価値と照らし合わせてみてください。データに基づいた判断が、年収アップへの第一歩になるはずです。
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※ 本記事の情報は公開データおよび各種調査に基づく参考情報です。個別のキャリア判断においては、専門家への相談をおすすめします。